こんにちは。こあらやこざるです。
横浜市の山手地区ある「ベーリック・ホール」へ行って来ました。
ベーリック・ホールは「エリスマン邸」の横に建つ「バートラム・ロバート・ベリック」の邸宅でした。
ベリックはイギリス人貿易商で和紙や絹を輸出し、化粧品や香水や文具を輸入していました。
建物の豪華さから華やかな暮らしが分かります。
※昭和5(1930)年に設計され、第二次世界大戦前まで住宅として使用された後、26年後の昭和31(1956)年に宗教法人カトリック・マリア会に寄付され、平成12(2000)年の最近まで「セント・ジョセフ・インターナショナル・スクール」の寄宿舎として使われていました。
山手西洋館の中で最大規模の建物で優美です。
設計はアメリカ人建築家「J.H.モーガン」で、山手「111番館や山手聖公会」や「根岸競馬場」の設計をしています。
スパニッシュスタイルが特徴です。
ベーリック・ホールへのアクセス
所在地:横浜市中区山手町72
開園時間:9時半から17時まで
見学料金:無料
※休館日は年末年始(12/29〜1/3)及び月1回となっています(休館日が祝日の場合はその翌日休)
<電車>
・みなとみらい線「元町・中華街」駅 6番出口(アメリカ山公園口)から徒歩8分
※元町・中華街駅、元町・新山下方面の改札口を出て右手のエレベーター・エスカレーターから屋上にあるアメリカ公園まで上がれるので、経由してベーリック・ホールまで歩けます。
・京浜東北線「石川町」駅から徒歩約26分
※元町を散策しながら行くのであれば「石川町」駅から行くのがオススメです。
<バス>
・JR「桜木町」駅から、神奈川中央交通バス11系統「元町公園前」下車徒歩1分です。
ベーリック・ホールの見どころポイント
▲立派な門構えは平成12(2000)年まで、セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎として使用されていたので現役感があります。
▲門を入ってすぐに邸宅の定番ともいえる優雅な「パーゴラ」がありました。
▲門を抜けると広大な芝生の前にたたずむ屋敷が見えます。
▲「壁泉(へきせん)」という、人工の滝の一種です。
イタリア式庭園やフランス式庭の様式です。
▲1階「玄関入口」です。
アーチ型の壁が特徴的です。
▲1階の玄関右の「大広間」です。
グランドピアノが置かれ、ダンスパーティーでもできそうな大空間です。
広間は2段程下がった部分にあるため、天井がさらに高く感じられて豪華な空間を感じることができます。
▲1階の大広間にある暖炉です。
大きくて立派なサイズです。
▲1階の広間にある「パームルーム」です。
太陽光が差し込むので生けられた花も映えます。
▲ここで優雅なティータイムを楽しみたいですね。
床もブラック&ホワイトで格式ある建物にモダンのスパイスが効いています。
▲1階の「レストルーム」です。
使うことはできませんが改修され、現代のトイレ仕様になっていました。
▲タイル部分は当時のままなのでレトロな印象はあります。
▲1階の「食堂」です。
壁にアクセントで木の化粧板が張り付けられており、重厚感が出ています。
▲暖房器具が窓辺縁に設置されています。
窓が大きいので暖房器具もしっかりと設置されています。
▲1階の「配膳室」です。
機能的なカウンター付きの食器棚は、今や食器棚の定番の型ですね。
この右奥に「台所」があるのですが、外から車椅子の方がスロープを通って入る入口として使われているようで、利用が無い時は閉ざされているようでした。
▲2階へ続く階段です。
石造りの上にレッドカーペットが敷かれ豪華賢覧です。
▲2階の「客間」です。
飾り窓のデザインが特徴的です。
壁のカラーは、何度となく塗り替えられてきました。
鮮やかなブルーが日本には無い、色使いがステキです。
当時は来客用の寝室でしたが現在は客間として利用されています。
▲2階の「浴室」です。
イスラム教様式の流れをくむ、「クワットレフォ」と言われる四葉型窓がアクセントにデザインされています。
ブルーとホワイトのコントラストが爽やかで横浜の海を連想したのでしょうか。
2階には3つの浴室がありますが、それぞれ異なるデザインで造られています。
タイルは当時のままキレイに保存されています。
すでに生産されていない物なので貴重です。
▲バスタブも丸みがあり可愛いデザインです。
▲2階の「子息寝室」です。
建築当時はすでに息子は20歳でしたが、子供部屋として設計されていたため、小さな男の子の部屋のイメージで再現されました。
当時の風俗に気を配りながら展示されています。
ちなみに、子息部屋の壁はフレスコ技法により再現されているそうです。
▲おもちゃ箱もオシャレです。
生活感を出さないヒントになりますね。
▲本棚と勉強机といすもオシャレでインテリアの参考にもなります。
▲2階の2つ目の「浴室」です。
ブラック&ホワイトのコントラストがシンプルで清潔感があります。
▲2階の「夫人寝室」です。
女性らしくレッドを用いた内装が目を惹きます。
棚の上に当時の食器がイメージして置かれています。
▲2階の3つ目の「浴室」です。
夫人寝室と主人寝室の間に配置されています。
グリーン&ホワイトの配色が癒される内装でホッとします。
浴室床はブラック&ホワイトで統一されています。
▲ドレッサーも大きくて立派ですね。
このお屋敷にぴったりです。
毎日のメークタイムのテンションも上がりそうです。
▲女性の部屋らしく衣裳部屋があります。
ウォークインクローゼットの扉も優雅で美しいですね。
▲2階の「サンポーチ」です。
夫人寝室の隣に配置されています。
優しい壁のカラーが女性の部屋のサンポーチにぴったりです。
時折、船の汽笛が聞こえてきます。
▲2階の「主人寝室」です。
当時は寝室として使われていました。
ベリックの活躍ぶりを再現するべく、現在は仕事用のデスクが置かれています。
落ち着いた部屋です。
▲目覚まし時計にもなるのでしょうか、当時のものと思われる時計がありました。
▲「バートラム・ロバート・ベリック」です。
▲ジオラマがありました。
もはや、模型だけでもオシャレに見えます。
子供たちは模型が大好きなので、実物の物より模型に食いついていました(笑)。
ベーリック・ホールの駐車場
専用駐車場はありません。
ベーリック・ホールのトイレ
▲地下1階にあります。
ベーリック・ホールへ行ってみた感想まとめ
当時のお屋敷の中でもひと際豪華な邸宅でした。
子供たちも興味深く眺めていましたが、広い邸内なので疲れたのでしょうか、広い芝生があるお庭のベンチで邸宅巡りの足休めをしていました。
お庭も芝生の養生がきちんとされていてキレイです(芝生の中に入ることはできません)。
ベーリック・ホールは大人も子供も憧れるほど、数ある邸宅の中でも、憧れる屋敷です。
そして、ベーリック・ホールはなんと、結婚式場として貸し出しもされているそうです。
優雅な結婚式になること間違いなしですね!
玄関にはスリッパと下駄箱が用意されているので、特に必要な持ち物もありません。
戦前の最大級の邸宅をぜひ見に行ってみてくださいね。
子供の「審美眼」を養うのにも良いと思いました。
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